「それも間違いですか?」という疑問について

「それも間違いですか?」という疑問について

── 前回の記事の補足:労働時間の考え方

6/23の記事では、
「昨日は6時間だったので、今日は10時間働く」という運用について、
その日の8時間を超えた分は残業として扱われる、という考え方をお伝えしました。

▶ 前回の記事はこちら
https://reosr.jp/overtime-daily-calculation-misunderstanding/


「それも見たことがある」という感覚

前回の内容を読んで、

「そういう働き方、普通にありますよね?」
「調整している会社もあるのでは?」

と感じた方もいるかもしれません。

この違和感は、とても自然なものです。


実際に存在する働き方

日によって労働時間が違い、
全体でバランスを取っているように見える働き方は、実際にあります。

例えば、

・昨日は短め
・今日は長め

といった調整です。

そのため、
「すべて誤りなのか」と感じてしまうのも無理はありません。


結論:前提が違うだけ

結論から言うと、

前回の考え方が当てはまるケースと、
当てはまらないケースがあるだけです。

違いはシンプルで、

制度として設計されているかどうかです。


制度がある場合の考え方

例えば、

  • 変形労働時間制
  • フレックスタイム制

といった制度を採用している場合は、

1日ごとではなく、
一定期間の中で労働時間を調整する考え方になります。

この場合は、

「昨日は6時間、今日は10時間」

といった働き方でも、
制度に沿って運用されていれば問題にならないケースがあります。


前回の記事の前提

一方で、前回の記事は、

・特別な制度は設けていない
・日ごとに労働時間を管理している

という前提でお伝えしています。

この場合は、

昨日が6時間だったとしても、
今日の10時間はそのまま10時間として扱い、

8時間を超えた部分は残業として判断することになります。


見た目は同じでも中身は違う

「昨日6時間、今日は10時間」

この働き方自体は同じでも、

  • 制度に基づいているのか
  • その場の調整なのか

で扱いが変わります。

ここが混ざりやすいポイントです。


なぜ混ざりやすいのか

現場では、

・柔軟に対応したい
・無理のない形で働いてもらいたい

という意図から、
結果として似た運用になることがあります。

そのため、

制度としての調整と、
感覚的な調整が区別されないまま進んでしまう

ということが起こりやすくなります。


大切なのは「どちらかを選ぶこと」

どちらの考え方が良いか、というよりも、

  • 日ごとに見るのか
  • 期間で調整するのか

が明確になっていることが重要です。

ここが曖昧なままだと、

・残業時間の扱い
・給与計算の前提

といった部分にズレが生じやすくなります。


まとめ

労働時間の考え方は、

  • 1日ごとに判断するのが基本(通常の考え方)
  • 一定期間で調整する制度もある(変形・フレックス)

という、2つの視点があります。

大切なのは、
どちらの考え方で管理しているのかが、きちんと整理されていることです。


さいごに

「それも見たことがある」という違和感は、
前提の違いに気づくきっかけになります。

今のやり方がどの考え方で成り立っているのか、
一度確認してみることで、
時間管理の理解も運用も、ぐっと分かりやすくなります。

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